6-1 国際線飛行機の空港チェックインの方法とオンラインチェックイン

飛行機のチェックインとは、飛行機に乗る手続きのことです。ツアーの場合は添乗員がまとめて手続きしてくれますが、自分で航空券を購入した個人旅行の場合や添乗員が付かないフリープランツアーの場合はチェックインは自分で行います。 チェックインは当日空港で行う方法(こちらのほうが一般的)と、事前にオンラインで行う方法があります。このオンラインチェックインはたくさんのメリットがあります(後述)。

当日空港のカウンターでチェックインする手順

1)航空会社のカウンターを探す

チェックイン手続きをする場所は自分が乗る航空会社の空港カウンターです。電光掲示板などでカウンターがどこであるかを確認します。
いつでもチェックインできるわけではなく、受付が開始されるのは搭乗予定便の出発時間のだいたい2~3時間前です。時間になったらカウンターに向かいましょう。機内に預ける荷物は先に荷物検査を行う場合があります。
カウンターは複数のレーンに分かれていることが多いです。一般レーン、ファースト&ビジネスクラスレーン、オンラインチェックインが済んでい人のレーンです。

2)パスポート・予約確認書を提出する

順番が来たらカウンターでパスポートと予約確認書(予約番号の控え)を提出します。パスポートだけでOKの場合もありますが予約確認書があったほうがスムーズです。スタッフがコンピューターと照合し予約を確認します。預け入れ荷物がある場合はここで預けます。
それから座席を決めます。席に余裕があれば「窓際」「通路側」などのリクエストに応じてくれますが、混み合っている場合やチェックインが遅かった場合は選べないことがあります。席は「オンラインチェックイン」で前もって指定することも可能です。(オンラインチェックインについては後述)

Note:預入荷物と機内持ち込み
大きな荷物は基本的に機内預けとなるため、ここで荷物を預けます。荷物にはタグがつけられ半券を渡されるのでなくさないようにしましょう。 航空会社や航空券の種類により重さや個数に制限がありますが、一人旅くらいの荷物でしたら制限を超えることはまずありません。機内預けにした場合、飛行機に乗っている間は荷物を取り出すことができませんので必要なものは手荷物に移動しましょう。
また、荷物は機内に持ち込むことも可能です。持ち込む荷物は自分の座席の上の収納にしまうことになるため制限サイズ内(一般的には三辺の和が115cm)である必要があります。 機内持ち込みにする場合はその旨カウンターで申告します。
この機内持ち込みのメリットは大きく2つ。
・現地到着時にターンテーブルで荷物が出てくるのをじっと待つ時間が省かれる
・荷物の紛失や破損(バケージクレーム)のリスクがなくなる
デメリットもあります
・荷物に規定以上の液体などの制限物が入っていると捨てなければ持ち込めない
・荷物を座席に着くまで持ち歩かなければならない

3)搭乗券(ボーディングパス)の発券

一通りの手続きが終わると搭乗券(ボーディングパス)が発券されます。厚紙だったりぺらぺらのレシートみたいなものだったりといろいろです。 搭乗券にはQRコードやバーコードが印字されており、実際搭乗するときに間違いがないように管理されています。
乗り換えがある場合は2区間分のボーディングパスが発券されますが、場合によっては乗り換え地で発券することもあります。 いずれにしても経由便の場合は乗り換えの飛行機の出発ゲートや時間などは現地に行かないとわからないので、到着時に確認する必要があります。
ボーディングパスにはボーディングタイムが記載されています。このタイムはあくまで搭乗開始時間であり出発時間ではありません。記載の時間までに出発ゲートにいるようにしましょう。

これでチェックイン手続きは完了です!出国審査に進みます。

【旅コラム】E-チケットと紙の航空券
E-チケットは2006年ごろより普及。それまでは紙に印刷された航空券が一般的で、それをチェックイン時に提示する必要がありました。 また、この航空券はなくすと帰れなくなるため大変貴重なものでした。しかし近年はほとんど見ることがなくなりました。 E-チケット化によりペーパーレスになり、なくす心配もなくなりました。

 

オンラインチェックイン

航空会社によってはチェックインを事前にオンラインですることも可能です。最近はほとんどの航空会社がオンラインチェックインに対応しています。
個人旅行者だけでなくツアーで申し込んでいても航空券の予約番号がわかればオンラインチェックインが可能です。

◇オンラインチェックインのメリット
1)事前に好きな席を指定できる
殆どの航空会社はオンラインチェックインで事前に座席が指定できます。航空会社によって無料のところと有料のところがあります。無料でも足元の広い席だけ有料の場合も。座席指定は早い者勝ち。
2)空港で長蛇の列に並ばないですむ
オンラインチェックインを済ませている人専用のレーンがあり、通常チェックインレーンよりは空いているため長い時間並ばないで済みます。
※航空会社や空港によってはないこともある。
3)急な時間変更があった場合にいち早く気が付くことができる

4)オーバーブッキングを防げる
めったにないですが、航空会社の手違いで席が埋まってしまい乗れないという「オーバーブッキング」のリスクを防ぐことができます

事前オンラインチェックインの手順

オンラインチェックインの手順は航空会社によって異なりますが、大まかな流れは同じです。最近はスマートフォンでもオンラインチェックインが可能です。長蛇の列に並ぶのであれば、並びながらオンラインチェックインを行い完了したらオンラインチェックイン済み用の空いているレーンに移っても良いでしょう。

1)航空会社のホームページにアクセス
2)オンラインチェックインのページへ。初めて利用する場合は会員登録が必要な場合があります。
3)航空券の予約確認書に記されている「予約番号」と「予約している名前」でログイン。「航空券番号」と「名前」でログインできる場合もあります。
4)表示に従って操作を進めます。座席の指定やアップグレード(要追加料金)、食事のリクエストなども可能です。
5)ボーディングパスの発券。
電子チケットやPDFなどでボーディングパスが発券されます。空港のカウンターや自動チェックイン機で発券することも可能です。 また最近はモバイルボーディングパスも普及し始めています。携帯やスマフォの画面にボーディングパス代わりのバーコードを表示したもので飛行機に乗ることができてしまうというサービスです。このモバイルボーディングパスやプリントアウトしたボーディングパスがあると、機内預け入れ荷物がなければ当日航空会社のカウンターに行くことなく直接出国審査へ向かうことができる場合もあります。預け入れ荷物がある場合は、オンラインチェックイン専用のカウンターで手続きをします。

出国審査

ボーディングパスが発券されたら、出国審査場(イミグレーション)へ向かいます。最近はセキュリティチェックが厳しく時間がかかるため早めに向かいましょう。

出国の流れ:
1)ボーディングパスとパスポートのチェック
ボーディングパスを持っていない人はここから先へはいけません。また、戻ることもできないので買い物など用事がある場合は済ませましょう。
2)手荷物検査・身体検査
規定以上の液体物などは没収されます。最近はチェックが厳しい。
3)出国審査(イミグレーション)
ここを抜ければ出国完了です。昔はパスポートに出国スタンプが必ず押されましたが、最近日本では希望者のみになっています。また機械式認証のセルフになっている空港もあります。

出国審査を終えたら、ボーディングタイム(搭乗開始時間)までは自由です。時間に余裕があれば免税店などを見たり、カフェでくつろいだり、レストランで食事をしたり、思い思いに過ごしましょう。 ボーディングタイムが近づいたら指定された出発ゲートへ行きます。
搭乗はビジネス・ファーストクラスが優先され、次に席が後ろの乗客から順に案内されることもあります。
席についたら大きな荷物は上の収納に入れます。席に座ってシートベルトを締めます。離陸してフライトが安定するまでするまで足置きやテーブルは使用禁止です。

ワンポイント☝️

ボーディングパスは最後まで無くさないようにしましょう。国によっては入国審査で提示を求められます。パスポートに挟んでおくと良いでしょう。

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