「個人旅行」とは？

一昔前は海外旅行というと旅行会社の主催するツアーに参加するのが基本でした。ホテル・観光地・食事に至るまですべてスケジュールが決まっていて、ガイドさんに付き添われ団体で行動するいわゆる「パッケージツアー」です。お客は旅行手配の面倒な部分をすべて旅行会社にゆだねることで気楽に海外に行け、旅行会社は各種手配のサービスにより利益を得ています。
ですが「より自由な旅がしたい」「もっとコストを抑えたい」という理由から、今まで旅行会社にゆだねていた「旅の手配」を個人でするようになったのが「個人旅行」です。
ちなみに自由には自己責任もセット。いざというときの対処（あからじめ勉強しておけば大丈夫！）も自分で行わなければならないことを頭にいれておきましょう。

実はパッケージツアーも利用価値大

基本的には個人手配のほうが安く上がるのですが、最近は個人手配よりも格安なパッケージツアーもでてきました。基本的にはガイドも観光も食事も付かず(※)「航空券+ホテル+空港とホテル間の送迎」の基本3点セットのみで「フリープラン」ともいいます。パックツアーの無駄な部分を極力排除することで安くなっています。また、旅行会社ならではの「ホテルの部屋大量一括購入」により安くホテルを確保してある場合もあり、これは個人手配ではかないません。
※中にはに「市内観光付き」もありますが、旅行会社が提携しているお店に連れてゆかれて何かを買ってもらう事が目的だったりします（それによりバックマージンを得ている）
※ホテルによっては朝食がついている場合もある。

安いから良くないということもなくむしろ無駄なモノが付いていない分、自由な旅が可能です。好きな観光地をめぐり、目に付いたレストランで食事して、自由に移動して買い物する。フリープランツアーは個人旅行に近い旅が可能です。
ただし、デメリットもあります。
パックツアーは基本的に「2人参加での価格設定」になっているため、1人で参加する場合は「1人参加追加代金」がかかります。これはホテルの部屋が基本的に2人部屋だからです。1人でツアーに参加する場合は々割高になってしまいます。

《比較参考》パックツアーVS個人手配
以下の比較表はある年の1月初め（年始）に5日間タイ旅行のパックツアーの料金（１人参加）と、それを個人で手配した場合の費用の比較です。

差額は6900円です。こういう単純な1都市滞在型の旅だと個人手配だからといっても格段に安くなるということはありません。6900円払えば各種手配や送迎などを考える手間が省け、いざというときの相談にも乗ってもらえると考えるとパックツアーも高くはありません。
ただ、個人手配の良いところはさらに安くアレンジすることが可能ということです。たとえばホテル。ツアーにならって中級ホテルマンダリンで計算していますが、ここをもっと安いゲストハウス（1泊2000円）に変えた場合、さらに6000円安くなります。また、空港-ホテル間の移動もタクシーではなくバスを使えば1000円もかかりません

格安のパックツアーは「1都市滞在型」が基本ですが、複数の都市や国を周遊したい、一人参加追加代金がもったいない！という場合は「個人手配旅行」の出番です。