2-2 海外個人旅行:旅のスタイル「滞在型」と「周遊型」

自由な海外個人旅行には大きく「滞在型」と「周遊型」があります。この2つは、旅のスタイルと予算がだいぶ変わってきます。

滞在型
旅の間中、ひとつの都市・ひとつのホテルを拠点として観光する。行動範囲が限られるが比較的安くあがる。ひとつの場所を深めるのにも向いている。見どころの多い場所や短期なスケジュールの旅に適している。

周遊型
鉄道やバス、飛行機などを利用して2都市または2カ国以上を旅するスタイル。ホテルも移動の都度変え、広範囲の旅ができる。
デメリットとして滞在型よりもm移動費がかかる。長期な旅向き。

【プチコラム】短期間で複数の都市や国をめぐるツアーがありますが、個人でこれを実施するのはあまりお勧めしません。貴重な旅の時間が移動ばかりでつぶれてしまい、「行った」という事実だけが残る旅となってしまいます。

滞在型のポイント

はじめての個人手配の場合は「1都市滞在型」のほうが簡単です。一つの都市にじっくりと滞在することでより深く知ることができますし、見どころの多い都市なら時間をもてあますこともないでしょう。
滞在型の場合、宿選びが重要です。なるべく立地がよく快適な宿を選びましょう。コスト優先ならユースホステルですが、滞在日数に制限があることもありますので確認しましょう。 または、のどかな田舎で暮らすように滞在するのも素敵な旅になります。キッチン付きのコンドミニアムやアパートもホテルと同じように予約サイトから気軽に予約できます。 日程をもてあますようなら日帰りで足をのばすことも検討しましょう。バスや電車で片道2-3時間なら充分日帰りで観光できます。オプショナルツアーを利用するのも手軽で便利です。オプショナルツアーを単体で販売しているサイトがあります。

周遊型のポイント

町から町へ、国から国へ移動する旅はロマンあふれより旅の醍醐味を味わうことができるでしょう。滞在型の旅よりも多くの下調べが必要になります。
・都市から都市へ、国から国への移動方法を考える 飛行機で移動するのか、レンタカーか、列車やバスか、また路線や時刻表を調べたり、前もって日本でチケットを手配したりなどが必要になります。
・移動先での宿を考える 長期の旅でスケジュールが決まっていない場合などは、宿はその都度現地で探すことになります。時間に余裕があれば宿探しも旅の楽しみです。旅程が短い場合は、全工程の宿を出発前に日本で予約して行くのが無難です。宿探しは意外と時間と手間がかかるためです。
・オープンジョーを利用するか、元の空港に戻るか オープンジョーとは、きた時と違う空港から出国できる制度です。例えば行きは日本→ローマの空港に到着。ローマからロンドンへ列車やバスで移動して帰りはロンドンの空港から日本へ帰国という具合です。オープンジョーが可能なチケットで、航空会社がその国(都市)に就航している場合に限ります。

ハイブリッド型

時間にたっぷり余裕があれば、滞在も周遊も両方盛り込んだ旅が可能です。気の向くままに行先を決め、気に入ったら何日でも滞在し、飽きたらまた移動する。数か月単位で旅する人にはそういう旅人も多いです。

移動方法別 周遊型のスタイル例

1)ヨーロッパ列車の旅 ヨーロッパは列車網が発達しているので本数も多く旅の足には最適です。列車乗り放題のパス「ユーレイルパス」が数種類あり便利。 車窓風景を眺めながらの列車の旅はロマンたっぷり。

2)アメリカドライブの旅 車社会のアメリカではやっぱりレンタカーでの移動が便利。一人だと少々割高になりますが、自由に動き回れるメリットは大きいです。広大な台地を走り抜ける旅もまたロマンたっぷりです

3)アジアバスの旅 アジア地域は鉄道や車よりはバス網が整備されています。安上がりに旅することができます。

海外一人旅の教科書

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