好きなところへ行き、好きなものを見て、好きなものを食べ、好きなところに泊る。気が向いたままに行動できる気楽さ、解放感。
一人旅の魅力は何よりその圧倒的な自由です。
例えばツアーなら、空港で同行者全員が集まるのを待たなければならなかったり、時間や行き先に制限があったりと不自由な場面が多々あります。また、団体行 動が基本で日本人集団で行動することになるため異国にいても日本文化のヨロイをまとって歩いているようなもので、じっくりと異国文化に浸りきることができません。
一人旅では自分のまわり360度が異国文化の中です。異国情緒を心の底から感じることができます。
一人旅の出会い
一人旅は旅先での出会いも多いです。ここで言う出会いとは、宿で知り合った旅仲間であったり、宿の女将さんであったり、通りすがりの道を教えてくれたおじ さんであったり、しつこい物売りであったり。たとえ一期一会であったとしても旅先での出会いは印象に強く残るもので旅をより深く楽しくしてくれます。
私の思い出深い出会いといえば、
イタリアで全財産盗まれて困っている私にお金を貸してくれたSさん。
シンガポールで親切に道を教えてくれたHおじさん。
アメリカのモーテルのレストランでたまたま居合わせた私を誕生日パーティの仲間に入れてくれた老夫婦グループ。
インドネシアで一日ガイドをしてくれた日本語堪能なAさん。
基本的に旅にでたら簡単に人は信用してはいけませんが、用心しながらも素敵な出会いはたくさんありました。
一人旅による「自己成長」
一人旅では、旅先で何か問題が起こった時に自分自身で解決したり判断をすることが必要です。例えば体調が悪くなった時にどうするか。持参した薬で様子を見る、病院を探し自らいって病状を説明する、保険会社に連絡を取り判断をあおぐ。人に頼らず自分で何とかすることで、大げさ言えば生きていくスキルが身につくし、人生における「戦闘力」がついていきます。
また、新しい経験や環境に触れることで、自分自身の視野が広がり、自分自身に対する新しい発見や気づきが得られることもあります。
【コラム】 「海外”旅行”」と「1人”旅”」
海外一人旅は海外旅行と同義ですが「1人旅行」とはいいません。どちらも「自宅を離れ他の土地に出かける」という意味では同じです。しかし「旅行」と「旅」は似て非なるもの。
「旅行」は目的がありその目的のために出かけますが、「旅」は旅する事自体が目的です。「旅行」の場合はその目的に到着すればその手段はどうでもよい、む しろなるべく早く楽なほうがよかったりしますが、「旅」は移動手段そのものも目的のひとつになりえます。これを端的に表すのが、「旅行に”行く”」、「旅 に”出る”」という使い方。
アンケート 「一人旅に出る理由はなんですか?」
1位 一人だと自由時間を大幅に確保できるから
2位 一人でどこまで出来るかチャレンジしたいから
3位 一人のほうが、外国の情報を多く吸収できるから
4位 自分の人格形成へプラスになると思うから
■旅人の言葉
・一人だと他の人に合わせて時間や行動を制限されない、ってのが一番いいですね。
・やっぱ自分の好きにできるってのは大きいですよね。 一人でいるほうが旅先での出会いも断然多いし。それに長旅だと一緒にいける人ってなかなかいないよね?旅先で知り合った人たちと過ごすのもまた楽しみのひとつ!
・一人で旅行した後の達成感と、途中で出会った人たちとかの思いでは自分の宝物になるから。
・たとえばバスに乗っていていい景色を見つけると降りてみたりと、好き勝手に行動できるのがいいですね。
・ひとりだと、いろんなことががんがん吸収できるし、感覚も研ぎ澄まされる感じがするです。誰かと一緒だとやっぱりその人との時間に集中しちゃうんで。
・一人旅の醍醐味はやっぱり、言葉の通じない海外で自分が何を出来るのか、どこまでやれるのか、そんなチャレンジが沢山転がっていること。ということで、上から3番目の「一人でどこまで出来るかチャレンジしたいから」です。
・一人旅ってドラマそのものです。 まるで予想できない展開、面白さ、広がる友達の輪。うーん最高! 誰かと居ると意外に閉鎖的になるよね。