2月1日(火) 天気:晴
予定時刻より少し早めにミュンヘン中央駅に到着した。
駅の地下にあったカフェでコーヒーとパンで軽く朝食をとった。慌ただしく朝食をとる地元の人でカフェはにぎやかだ。
ミュンヘンに来たのは2度目。1年前の旅行でまだ記憶に新しい。前回はトルコ人モハメットさんに捕まってほとんど観光できなかった。(ドイツ旅行記参照)。
まずは宿の確保だ。街から少し離れたユースホステルをあたってみることにした。古城というところに惹かれたからだ。中央駅からS7バーン(電車)で数駅のPullach駅から10分程歩いた静かなところ、古城というか古い館のような趣のある建物が見えた。泊まれるか確認したら大丈夫とのことで予約をして荷物だけ預かってもらい、再び中央駅に戻った。
地下鉄・バス1日券(9DM)を買って街散策。カメラショップを探しながらぷらぷらと街を歩く。なかなかないもので2時間ぐらい歩き回ったが見つからない。途中、街中のツーリストインフォメーションに寄り道してッタウンマップをもらった。ここではバックパッカーらしき日本人を数人見かけた。
一度駅に戻ろうとバスに飛び乗った。しかし乗るバスを間違えたようで、あさっての方向に進んでゆく。あちゃー。途中で降りて乗りなおした。ちゃんと確認しよう。
駅に戻ると駅のすぐ横に小さなカメラ屋さんを見つけた。まさに灯台下暗しではないか。
店に入りショーケースを覗く。なるたけ安いのを探し一番安いミノルタのエピオンカメラを指さして店の人に声をかけた。持ってきたフィルムがエピオンなのだ。
199DM(約14.000円)。予定外の高額出費だが背に腹は代えられない。クレジットカード払いで購入した。念のため予備の電池もお願いしたが、22DM(約1276円)。値段の高さに驚いた。カメラは日本メーカーでもMade in インドネシアだった。それをドイツで購入というのも複雑だ。
駅のバーガーキングに入りコーラを買って席に落ち着いた。さっそくカメラのセットアップ!説明書がドイツ語、英語、フランス語の3つ入っていた。英語の説明書を何とか解読しながら時間合わせ等のセットをした。
新しいカメラ、ちょっと嬉しい。
ミュンヘンは一回りしたし、まだ時間があるので他の街に足を伸ばすことにした。そこでミッテンワルトという街に行ってみることにした。ミュンヘンからそう遠くないミッテンワルトはドイツとスイスの国境近くにあり、この街からは美しいアルプスの山々が見られるらしい。目的はそれだ。
スイスのインスブルック行きの列車に乗ってミュンヘンより南下すること約2時間。途中車窓からはすでに素晴らしい景観が楽しめた。
13時頃、ミッテンワルト駅に到着した。ミュンヘンとは打って変わりすっかり雪国だった。
駅の目の前に岩壁がそびえ立っている。ケーブルカー(karwendelbahn)にてこの高い岩壁を登ることが出来るようでせっかく来たのだから乗ることにした。。料金は32DM(約1856)と安くはなかったが思い切って購入した。ケーブルカーは1時間に1本の割合で運行。私のほかにも何人か集まってきて出発した。どんどん高く昇っていき、料金所がどんどん小さくなってゆく。下を見るとなかなかスリリング。数分で頂上に到着した。
そこには素晴らしい景色が広がっていた。
山頂はよく整備された広場で日光浴をする人などでにぎやかだ。周りの人は登山スタイルなのに私は普段着。でも寒さはミュンヘンと変わらなかった。年配の夫婦にお願いして写真を撮ってもらった。
レストランもある。手ごろな値段で景色を楽しみながら食事ができる。コーラと大きなチーズケーキを注文し暖かい店内の窓際の席に座った。コースターがかわいかったので記念に貰って帰ることにした。
ユースホステルへ戻りチェックインを済ませたのは夜7時頃。部屋は4人部屋で同室の女の子が2人いた。一人はアメリカから(19)Hさん、一人はメキシコから(25)Kさん。私たちはすぐに打ち解けた。
翌朝、朝食は3人で話をしながらとった。航空券の値段の話題になり、私は約400$といったら2人は驚いた。Hさんは500$、Kさんは800$とのことだった。他は年齢の話とか。私はHさんは年上に見えて、Kさんは年下に見えると言ったら笑っていた。英会話が苦手でも少しは通じたので楽しかった。
長話でチェックアウトが遅くなってしまった。私は1人先にチェックアウトしたのだが、駅で2人に追いつかれた。KさんはHさんのすすめでダッハウへ向かった。ユダヤ人強制収容所の博物館があるダッハウは私も昨年訪問した。中央駅へ着いた私とHさん。私の乗る列車の方が早かったのでHさんは見送ってくれた。素敵な一期一会。さぁ、今日はドイツを出てオーストリアに入る。初の国境越えだ。
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